のでのでので

『のでのでので』(五味太郎 絵本館)

 

 

 

 

~読んだあとからはじまるオモシロさ~

 字が少ない絵本ほど「はまる」のだ。

 だってわかりやすいんだもん。

「とびあがった」

 それはいきなりはじまる。

「とびあがったので」

 あ、そうか『これがタイトルの【ので】か』と気づく。

 ページをめくると。

「はたをサッとあげた」

 ところがつぎが予想外!

「はなびにひをつけた」

 で、え、どうなるの、どうなるの?? て感じでどこまでも気になるリレー
は続く。

 だいたいが予想外だ。

 この続きは五味太郎さんのあの絵で楽しまないともったいない。

 ○○した→○○ので→○○なった→○○ので→○○した→

 このリズムが本をよんだあともとまらない。

 そこらへんのものでこどもが作り始める。

「ひるごはんを食べた。ひるごはんをたべたので

 おなかいっぱいになった。おなかいっぱいになったので

 ねむくなった。ねむくなったので

 ・・・・・・(以下えんえんと続くので略)

 こどものつくる「ので」を聞いているといつも吹き出してしまう。

 でも、どちらかというと読んでいる親がはまってしまう、

そんな一冊である。
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